日々の運動と食事が、ロコモを予防するのに有効な対策になります。若いころは運動習慣があった人も、年を取ってだんだん運動する機会が少なくなることがありますが、何歳になっても日々の暮らしのなかで運動を続けるようにしましょう。それと同時に、毎日規則正しく栄養バランスを考えた食事を摂ることも大切です。運動と食事というとメタボリックシンドロームの予防法のようですが、実際、メタボなどの生活習慣病を予防することがロコモの予防にもつながります。
ロコモ予防の観点から食事を考えると、大切なのは5大栄養素になります。5大栄養素とは、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの5種類です。これを毎日の食事でバランスよく摂取することを意識しましょう。
具体的には、米やパン、麺類などの炭水化物を主食とし、主菜として肉や魚、大豆製品を、副菜として野菜や海藻、いも、きのこ類を摂るのが理想です。それに加えて牛乳やヨーグルトなどの乳製品と、フルーツを組み合わせるとロコモ予防に最適なメニューとなるでしょう。
毎回、これだけのメニューを用意するのは難しいという場合もあります。そういうときでも1日3食のいずれかで、野菜やフルーツをしっかり摂ることが大切です。朝は時間がなくてしっかり食べられなかったとしたら、昼食や夕食で野菜をたくさん使ったおかずを食べるというふうに工夫してください。
生活リズムの乱れは食事の乱れにもつながります。まずは規則正しい生活を心がけ、そのなかで運動習慣とバランスの取れた食事を続けられるようにしましょう。